カテゴリ:感想-本( 19 )




僕は自分の見たものしか信じない

僕は自分の見たものしか信じない 内田篤人 幻冬舎

こんにちは。

雨のたびに段階を踏んで(?)涼しくなってきて、過ごしやすい季節になってきましたね。日が暮れるのが速くなってきたのにいささかのさびしさを覚えるのも嫌いではないです。この秋という季節が少しでも長く続くといいのですが。

サッカー選手の本を買うのは中田英のブログが書籍化されて以来になるのかな。内田のインタビューの受け答えに通り一遍ではない面白さがあったので、どんな本を書くのだろうか、と手に取ってみました。

ひとつの書籍として見ると、構成に厳密さがないし、好きなことを好きなように書いているので、まとまりがなく感じるかもしれません。でも、それがこの本の良いところだと思います。自由なようでいて何事にも真摯な姿勢、良かったことも上手くいかなかったことも自分なりの言葉でつむいでいくところ、それでいて茶目っ気を忘れないところ、至るところに人柄が感じられて、読んでいて暖かい気持ちにさせてくれます。

内田というと、改めて言うまでもなく、年代別日本代表のレギュラーを務め、プロ入りしてから強豪の鹿島アントラーズで瞬く間にレギュラーを掴み、ドイツに渡っても名門シャルケで活躍し続ける、もちろん現日本代表でも右SBのファーストチョイス・・というエリート街道まっしぐらと言っても過言ではないようなキャリアの持ち主。

そういったサッカー選手としてのキャリアと、お世話になった方や仲間を変わらず大切にしたり、ジョルジーニョや名良橋から受け継いだ背番号2番への強い想いといった部分などなどが、自然につながるんですよね。この自然さが一番の魅力かもしれません。

表題の「僕は自分の見たものしか信じない」については、明確に意図が説明されているわけではないのですが、読み終わると何が言いたくてこの表題にしたのか、なんとなくわかると思いますよ。

では、この辺で。
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by 3minute | 2013-10-04 20:30 | 感想-本

ざっくりライトノベル評

こんにちは。

昔から本を読むのが好きで、社会人になって自由時間が減った今でも月に10冊は読んでます。音楽と同じく、色んなジャンルを楽しむような、節操のない(?)レパートリーですが。ライトノベルもかなり読んでいる層に入るんじゃないかと思います。元々少年漫画は継続して読んでいるし、ワクワク感のある作品が好きなので、小説を探していると、最近はライトノベルにたどり着くことが多いんですよね。

ライトノベルは、僕が小中学生の頃に田中芳樹氏の小説に熱中した頃とは比べ物にならないくらいの規模と勢いです。急速に拡大したジャンルなので玉石混交といってもいい状態にあり、文芸からは軽くみられるところもあるのですが、面白いものはジャンルを超えて面白いのにな。

僕は、ライトノベルについては、従来の文芸小説の延長というよりは、少年漫画の文字版としてみてます。今まで絵が苦手で世に出ることのできなかった物語が、ライトノベルという媒体によって登場の機会を得た部分も結構あると思うんです。イラストも、一枚絵はきれいだけど動きの絵がぎこちなく漫画向きではない傾向がありますし。

そんなわけで(?)、超個人的なレビューを簡単ですが書いてみたいと思います(まとめるのに時間かかっちゃいました)。その作品のファンで気を悪くした方がいらっしゃったらごめんなさい。

<評価>
A・・続巻が楽しみなくらい好きになった作品。個人的にはオススメです。
B・・それなりに面白かったけど、それなりかなあという作品。
C・・ひととおり読んだけど、いまひとつ面白さがわからなかった作品。
D・・途中で読む気がしなくなった作品。


〇涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)・・A
ハルヒシリーズが大きなムーブメントをおこしているのに興味をひかれ、第一期TVシリーズを全部観てみて、確かに面白いけどそんなに騒ぐほどかなぁ・・と消化不良気味だったので、原作小説を読んでみて、原作小説4巻「涼宮ハルヒの消失」を読み終わってシリーズのファンになりました。

ハルヒシリーズは、SFモノ、タイムトラベルモノ、超能力モノが、それらのジャンルの壁を破壊する超がつくほどの活力を持つハルヒというキャラクターによって、一緒くたになっっちゃってるところが最大の魅力だと思います。シリーズを見たことのない方は是非ご覧になってみてください。作品群として高いレベルにありますので、特にSFが好きな方は楽しめるんじゃないでしょうか。


〇僕は友達が少ない (MF文庫J)・・A

基本は日常系のコメディです。色々残念な登場人物が織りなす脱力系のユーモアにのせて、物語は進んでいきます。

文章は意図的に文字数を減らしているところがあり、サクサク読めます(最新刊に近づくにつれて、シリアスな話も増えてくるので、文字数は増加傾向にありますが)。それでも状況の把握に困惑する部分はほとんどなく、それは高い構成力のなせるわざかなと思います。このサクサク感とひとつのエピソードが短くまとめられているのがあわさり、何度でも気軽に読めるところが一番気に入っているところです。まさにライトノベルですね。

ユーモアセンスの波長があえば、とても楽しめると思います。マイナス要素としては、ロリコン趣味なところがあり、そこは苦笑するしかないですけどね(笑)。


〇文学少女(ファミ通文庫)・・A

ファミ通にも文庫があったのか(笑)。現代日本の学園生活を、文学の名作に当てはめて物語が展開していくところが新鮮です。「曽根咲心中」とか、それは高校生に当てはめるのは無理があるのでは?というものもあるんですけど、途中ドロドロしている割には読後感が清々しい。作中に出てくる名作群をもう一度読んでみたくなるのも特徴でしょうか。登場人物は、みんな病んでいますが、不思議と好感が持てるキャラばかりです(笑)。

マイナス要素としては、性的な要素が少し強いところでしょうか。少年誌ギリギリ・・?みたいな。かなり乾いた感じです。これはTVアニメ化できないと思います(笑)。


〇はたらく魔王さま! (電撃文庫) ・・A

各巻、前半は生活感あふれる日常を描きつつ伏線を張り、後半はバトルという少年漫画のテンプレートのような構成になっています。異世界から魔王と勇者(他)がやってくるという異世界もので、異世界の設定はかなりベタ、一昔前のRPGを彷彿とさせる設定です。

ただ、もちろんそれで終わりではなく、基本はコメディでありながら登場人物達の心情描写が細やかで、なんでそうなるの?というところがありません。自然体で優しい雰囲気が全体に漂っているのが良いですね。生活感があふれているので派手さはありませんが、独特のユーモアセンスもあり、バトルが多いのに何度も読みたくなります。

マイナス要素としては、話を膨らませるためにセフィロトのような神学的な要素が強くなっていくことでしょうか。あくまで異世界ものなのだから、その辺もオリジナルでやってくれた方が面白かったと思うのですが。


〇とある魔術の禁書目録(電撃文庫) ・・B

科学と魔術の対比と学園都市という舞台装置は面白いなと思ったのですが、物語の動かし方に強引さがあるのと、〇〇と△△が交差するとき・・みたいな紋切型のきめ台詞(?)が自己陶酔チックなのは読んでいて気になりました。

学園都市を中心とした箱庭を作りこむ情熱と、次々登場する人物たちがそこに息づいていると感じさせるイマジネーションは稀有なものだと思います。ただ、速筆のためか小説としての完成度は残念ながら低いと言わざるを得ません。アクセラレータ君のかかわるエピソードは面白かったんですけどね。


〇灼眼のシャナ(電撃文庫)・・C

友人が熱心に勧めてくれたのですが、正直僕には合いませんでした。紅世とフレイムヘイズのアイディアは面白く、人知れない戦いが世界にはあるんだよ、という少年漫画的バトルものの土台はしっかりしています。登場人物に異名やパートナーがいることが多く、ごちゃごちゃしがちではありますが、大きな世界観を良く動かしてますね。人間以外の登場人物はみんな魅力的ですし。登場人物については、各巻末に一覧表をつけても良かったんじゃないかな。いちいち説明するわけにもいかなかったんでしょうし・・。

主人公格である悠二の極端から極端に走る思考についていけず、物語中盤からの中だるみが半端ないのが、僕としては大きなマイナスです。作者の物語世界に対する大きな愛情はひしひしと感じたのですが。


(評価Dは削除しました)
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by 3minute | 2013-08-20 02:42 | 感想-本

日本の選択 あなたはどちらを選びますか? 先送りできない日本2

日本の選択 あなたはどちらを選びますか? 先送りできない日本2 池上彰 角川書店

こんにちは。

池上さんの本は、タイトルがあざといのが多くてあまり好きではありませんでした。「知らないと恥をかく〇〇」は言うに及ばず、「そうだったのか!〇〇」は一つの見方で納得するということへの畏れに欠けていると感じていたからです。今回この本を読んだのは、ソニーストアで半額キャンペーンをやっていたのと、食わず嫌いも良くないかなあと思ってたのが重なった結果でした。

読んでみた感じ、実に読みやすい本だなという印象です。丁寧語で口語調で書かれているからかもしれませんが、さくさく読めます。この説明のうまさはさすがですね。新聞で「国民全体で考えていくときにさしかかっている」とか書いてあっても、え・・それで終わり?みたいなところがあったのですが、そのつきはなされた空白部分の知識を埋めるのにはもってこいかなと思います。

全体的に池上さんの意見や誘導は控え目で、こういう判断材料がありますがあなたはどう考えますか?ともっていっているのが、この本の面白いところかなと。以下、目次ついでに、えらそうにも(!)現時点の僕の考えも少し書いてみたいと思います。

第一章 消費税の増税に賛成?反対?
消費税の増税は避けられないところですし、野田内閣最大の功績だったと考えてますから、基本的には賛成です。ただ、増税が決まったなら歳出も無駄を極力削減してほしいと思ってます。国土強靭化計画は、もっともだと思う反面、財政赤字にも目を向けてほしい。財政の硬直化は待ったなしの状態だと思うので。景気回復してから・・は詭弁ですよ。

第二章 これからの社会保障は高齢者重視?次世代重視?
現在の社会保障が高齢者重視なのは間違いないところです。ただ、僕の祖父母を見ている限りだと、比較的手厚いといわれている層でも、保障は十分ではないです。老人福祉はぼったくりかと思うくらいの値段設定で、老後の貯蓄に走るのもわかるなあ・・と思わされるくらいのレベルです。それなのに、次世代重視に振り分ける余裕が今の財政にあるのか?といえば、ないでしょうね。ただ、今の課税体系と社会保障では、結婚して子供を育てるメリットを感じにくいものだというのは間違いないです。自分みたいな正規職員&独身者への課税をもっと強めてもいいくらいだと思います。反社会的な存在なわけだし(苦笑)。

第三章 これからも"安くていいもの"をつくり続けますか?
競合する他国と戦うには厳しい状況だというのはわかっていますが、モノづくりは日本の誇りみたいなところがあるので、それを捨てるデメリットは計り知れないと思うんですよ。自動車の町デトロイトが財政破たんしたというニュースを聞くと、暗澹たる思いになりますが。安くなくてもいいから良いものは作り続けてほしい。高くても出来る限り日本製のもの買いたいし。

第四章 領土問題は強硬に?穏便に?
中国や韓国のやり方を見ていると、強硬に言った方が良いのではないかという思いに駆られますが、感情的になったら負けだと思うんですよ。理性的に、いうべきところは言う。そして、ちょっと汚くてもいいから、国際社会に日本の立場を発信していくのが正道かなと。特に尖閣諸島は、あそこで譲ってしまったら、次は石垣島のような有人島にまで進出されてしまうのは明白なので、そこは譲ってはだめですね。尖閣と竹島はセットで論じられることが多いけれど、各個撃破は戦術の常套だし、竹島は後回しで良いとは思います。あそこまで長期間実効支配されてしまうと、覆すのは難しいしね。

第五章 日本維新の会に投票しますか?しませんか?
まだまだ様子見ですね。投票対象としてはまだ見れないかな。橋本市長は池上さんも書いてますが、本質は冷徹で合理的なリアリストだと思うし、そこには期待してます。日本は温情主義というか、リアリストが少なすぎると常々考えていたので。

第六章 大学の秋入学に賛成?反対?
現時点では難しいでしょうね。アメリカ等と違って、日本の大学制度は入試試験の重要性が極めて高いし、卒業後の新卒採用でも履歴書上の空白の期間を嫌う傾向がこの先簡単に変わるとは思えません。優秀な留学生の確保は重要な課題ですが、東大単独の強行突破は難しいかな・・。日本にアジア中の優秀な学生が集まるようになったら、すばらしいことだと思うんですが。

第七章 教育委員会制度は存続?廃止?
形骸化した制度を改めて、存続すべきと思います。廃止論は極端だし、教育の中立性を守る制度であることには変わりないのだから、設計当初のような有用な制度に改革を進めていってほしいです。事件が起こって教育長などがTVに出てくると、あの人に教わることはあまりなさそうだなあ・・と失礼にも感じてしまいますが。

第八章 原発ゼロに賛成?反対?
東北の復興が遅れているのは、あきらかに原発の影響が大です。高度に専門的なことだし、放射線と放射能の違いさえも広く共有されているとは言いがたいのが現状ですから。でも、原発ゼロにするためにはエネルギー政策の大転換が必要で、それは急にできることではありません。急にやろうとすれば、電気料金の倍額近い大幅値上げはもちろん、工業用電源の高額化に伴う負担も考えなくてはなりません。国民の痛みは半端じゃないものになるはずです。急激な脱原発を目指したドイツやイタリアを見ても明白じゃないですか。理想には賛成したいけど、現実は原発を科学的に冷静に運用しつつ、原発から脱却していくというのが妥当と思います。

第九章 どうする、選挙制度改革。一票の格差を許せますか?
石破幹事長の説明を聴いている限りは、選挙制度改革は遅々として進まない可能性が大だなと思いますね。政治家としても死活問題なわけで、安易に辞めてしまえと合唱する気にはならないのですが・・。第三者委員会で討論すべき事案だと思いますので、合理的な形を望みます。

第一〇章 がれきの広域処理は受け入れるべき?断るべき?
がれきがなくならないと再建もままならないわけで、理性的な対応が求められていると思います。そういった意味で、石原元知事と橋本市長は実にリアリスティックな対応で称賛に値します。ただ、実際に住んでいる家に近くに放射線が残っているかもしれないがれきの山がやってきたら不安にかられるだろうし、安易に受け入れを決めた首長を恨むようになることになるかもしれない。感情面は切り捨てられないでしょう。こういう問題こそ、内閣や総理大臣の指導力が求められると思うのですが。なんか、及び腰ですよね・・。でも、期待してます。


連続して政治的な話題になってしまいました。そんなブログではないのですが(笑)。
では、この辺で。
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by 3minute | 2013-08-04 22:57 | 感想-本

夢の上

夢の上 多崎礼 中央公論新社

こんにちは。

この物語は、6つのエピソードとそれをつなぐ幕間からなる3巻構成の中編小説です。おおまかな物語の流れはシンプルながら、6つの視点で描かれる描写の細やかさがあり、物語世界に浸かることができます。「煌夜祭」のスケールアップ版と言った方がわかりやすいでしょうか。雰囲気としてはかなり似ています。

小説としては文句なしに楽しめます。ライトノベルと純文学の中間地点より若干ライトな位置取りと思います。ライトノベルが隆盛を誇る前の田中芳樹氏などが活躍していたポジションに近いですね。読みやすく、物語が完成されています。

良さを説明しようとするとネタバレになってしまうので、控えておきます。そのかわり、物語が大きくなった分見受けられた、粗について少し。

ひとつめは、時間の単位や動物の名前などにつけられた、その世界での呼称を示すルビ。より物語世界に没入してもらおうという狙いなのだと思いますが、正直うまく機能しているとはいいがたいです。他にも独自の小道具類が登場することもあり、読み進めるうえで覚えることが多くなりすぎて、かえって邪魔になっていると感じました。

ふたつめは、地理関係があやふやでわかりにくいこと。「煌夜祭」でも感じたことですが、簡単な地図を巻頭につけるなりしてほしいところです。イーゴゥ大陸となっているのに、面しているのは内海ってことは、どこかで他大陸と地続きになっているのかとか、王都を中心に6つの聖教会直轄領、その外側に10の諸侯領というおおまかな位置関係は分かるのですが、デュシスに近いのはどの諸侯領なのか、混乱しながら読んでました。

みっつめは、書きたい物語が先にあり、それに登場人物たちを追従させたような、物語のつなぎ目に強引さを若干感じる部分があることです。言ってしまえばアライスの行動にそれが良く表れていると思います。何故?と理解に苦しむ場面があり、読み進めていくと、ああ・・この場面を書きたかったのだなと思わされるところがあります。僕だけかもしれませんが。

よっつめは、ケナファ関係の話が少しくどいことです。登場人物の配置上仕方ないとは思うのですが、一つの物語を様々な視点で描くというスタイルのため、同じ場面が繰り返し現れるのは良いとしても、ケナファ関係は重複しすぎかなと。「黄」の話がちょっと余計な気がします。欠くことができないピースだとは思いますが、もう少し他のエピソードとかぶらないような書き方にしてほしかったかな。

面白かったからこそ、気になるところも出てくるというわけで。
「夢の上」というタイトルの意味に気づいたとき、この物語に魅了されていることでしょう。
面白かったので、他のシリーズにも手を出してみようかな。

ではでは。
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by 3minute | 2013-07-06 00:09 | 感想-本

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない カラー版

こんにちは。

ジョジョを読み始めてから止まらないです・・。3部から読み始めてあっという間に4部を読破。なんだかんだで30巻以上買っているわけで、2万円近く使った計算になります。アホなのか僕は・・。

世界を転戦して強大なDIOと対決する3部と比べると、4部はかなり毛並みが違います。3部では、スタンドを使うシーンはほとんど戦闘でしたが、4部では生活に溶け込んでいる感じなんですよね。スタンドにサービスチケットを拾わせたりして(笑)。

4部は、小さな街で起こる奇妙な事件の集合体と言った方が、イメージ的に近いかもしれません。4部は、ラスボスである吉良はDIOほど強大ではないし、連載当時はそんなに好きではなかった記憶があるのですが、今読んでみると味があって良いです。

個人的には、「戦闘」という感じではないバトル(駆け引き)がある回や、ユーモアのある回が好きですね。下は好きなエピソードです。

・山岸由花子は恋をする
由花子のプッツン具合がおかしい。もうすぐできるから・・と電気椅子を作ってたシーンなんかは、連載当時から今に至っても覚えてるくらいインパクトがあります(笑)。

・イタリア料理を食べに行こう
一見体に悪そうなのに、すごく体にいい・・でも、ちょっと危険な香りがする料理の数々が良い!それにしても、億泰って、すごいスタンドを持ってる割には戦闘ではあまり出番がないのに、こういう回で輝く(笑)。

・「狩り」に行こう!
4部の主人公である仗助よりも強いという、ジョーカー的な存在である承太郎をうまくつかってるなあと。仗助と承太郎の対比や関係性も興味深い回です。

・山岸由花子はシンデレラに憧れる
なんだかんだいって由花子のエピソードは面白いです。康一君・・と振り返って涙するシーンが好き。そのあと、店の扉をぶちやぶってエステシャンに襲い掛かるところも好き(笑)。

・ぼくは宇宙人
ゲロを吐くサイコロがシュールすぎる(笑)。

・チープ・トリック
序盤の、何としても背中を見てやろう!というところのバカバカしさと、後半の恐怖感の落差が、まさに奇妙な冒険だな、と。


是非、大人買いしてみてください。
ではでは。
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by 3minute | 2013-06-24 23:03 | 感想-本

青の炎

青の炎 貴志祐介 (角川書店)

こんにちは。

梅雨入りした割にははっきりしない天気が続く今日この頃。空梅雨なのか梅雨入り宣言の時期が間違っているのか、判然としませんが。

クリムゾンの迷宮と同じく貴志さんの10年位前の小説。映画化もされたんじゃないかな。平たく言ってしまえば、少年が家族の幸福を破壊する屑野郎を抹殺するために試行錯誤し、自らも破滅の道に引きずり込まれていくという内容です。前情報なしで読みたい方は、ここでこの記事を読むのをやめてください(まあ、大したこと書いてませんが・・)。

小説全体に緊張感を持続させつつ、偏執狂的なまでに緻密な描写、ロジックを着々と積み上げていく面白さ、残酷さよりも切なさを感じさせるさじ加減、ページを繰る手が止まりません。

正直なところ、ブリッツまででこの小説が終わることができたらと良かったのにと思います。スティンガー以降は、いささか類型的で先が読めてしまうので。

小説冒頭で「罪と罰」や「山月記」を組み入れているあたりで、主人公である秀一の末路は暗示されているし、技術的には何ら問題はないはずなんですが、それじゃ内容的に危なくてちょっと出版できませんかね・・。ミステリーには予定調和的な結末が多いのが不満だ、というようなことを秀一に語らせながら、やっぱ犯罪モノは犯人が野放しのままで終わるのは色々問題が・・・・・大いにあるだろう(笑)。

2つ目の殺人計画を練るところで、文章的には「青い炎」のせいにしてますけど、明らかに解決策を考えるときに、「殺す」という選択肢が加わってしまったことが、次なる犯行に走らせた面が大きいというように読めました。一旦極端な手段に手を染めてしまうと、以降、それに引っ張られてしまうのではないかと思うので。そういった部分にもリアルさを感じます。

また、殺人計画とはいえ、全身全霊をかけた大勝負だったわけですが、主人公が未成年であるがゆえに頭でっかちで先走りすぎるところや、他の誰かも何かを考えて行動しているということをぽっかり忘れてしまっているところなどは、実にうまいです。それが、この物語に切なさとやるせなさを感じさせる大きなポイントになっていると思います。

紀子は秀一の失われてしまった「あるべき生活」を象徴する存在で、その報われなさっぷりが悲しすぎます。初デートのときに張り切りすぎて秀一をドン引きさせる格好でやって来たりして微笑ましいんですが、もう少しなんとかならないのかと読みながら思ってしまうくらい報われないっす(泣)。

少し暗めですが、おすすめの小説なのは間違いないです。
ではでは、この辺で。
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by 3minute | 2013-06-10 22:28 | 感想-本

十五少年漂流記

十五少年漂流記 ジュール・ヴェルヌ 東京創元社

こんにちは。

SF系の小説ばかり読んでいたら、久しぶりにヴェルヌの小説が読みたくなり、本棚の奥から引っ張り出してきました。懐かしい表紙。前に読んだのはいつだったかなあ。

今読んでみても、結構わくわくしながら読めます。故郷から遠く離れた場所に漂流したというのに、少年たちに悲壮感がほとんどなく、常に前向きで力の足らないところは色々工夫して、着々と生活の基盤を作り上げていくところがいいですね。間に、ここは島なのか大陸なのかと議論を戦わしたり、未踏の地を探検したり、緩急のつけ方もうまいので、さくさく読めてしまいます。

漂流してきたスクーナーに積んでいた荷物を活用できたり、いきなり不毛の地に少年たちが放りだされたら難しいだろうという状況だけに、そういった舞台設定もうまいですね。「モコは黒人だから1票はない」と、さらりと書いているあたりは時代性を感じます。ヴェルヌが生きていたのはそういう時代だったなあと。現代の価値観に合わせた良い悪いじゃなくてね。

頭が良く誠実で勇敢なブリアン、能力は図抜けているけど傲慢なドニファン、慎重で常にみんなのことを考えているゴードンなど、少年たちの個性も様々。基本秩序を守って集団生活しますが、時には対立したり。その対立を解消したのは外からの脅威だったというのはお約束ではありますが。

次は海底二万マイルに進もうかな(笑)。
では、この辺で。
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by 3minute | 2013-05-25 20:11 | 感想-本

ジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版

こんにちは。

巻数の多いジョジョの奇妙な冒険を、章ごとに区切ってセット販売しているのは手が出しやすくて、うまいと思います。1部と2部は少し暗いとこがあるようなので、スタンドという要素が初登場した3部から読んでみることにしました。実はジョジョってリアルタイムで読んでいた記憶が薄いんですよね。20年以上前の漫画だから当然かな・・(3部完了は1992年)。

カラー版の印象としては、るろ剣よりも色使いが強めで、劇画調の漫画によくあっています。花京院の制服は緑色だったっけなんかと思いつつ読み進めたら、止まらなくなってしまいました。ポルナレフ戦を境に、正々堂々と(?)勝負をしてくるスタンド使いは少なくなるのですが、それぞれに趣向が凝らされていて実に面白い。

それにしても、バアアン!とかドオオン!とかいう擬音が似合う漫画ですね(笑)。話が進むにつれて、くだけてくるところとか、漫画としての勢いや進化も感じられて興味深かったです。

ではでは。
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by 3minute | 2013-05-11 21:49 | 感想-本

煌夜祭

煌夜祭 多崎礼 中央公論新社


うげ、ページを繰る手が止まらなくて、あっという間に読了。GW中ということもあり、夜読み始めて、そのまま外が明るくなるまで読み続けてしまいました。別に物語に合わせる気はなかったのですが(笑)。

千夜一夜物語みたいな感じかなと思ってたのですが、語り部2人が只者ではないらしい、ひょっとしたら当事者?という謎解きというか緊迫感があったのも良かったです。心優しくも悲しい定めを背負った魔物の話を1つ1つ語りながら、それぞれがつながっているという構成の妙。「すべてのものには意味がある」という章があるのですが、まさにそんな作りです。

作者の登場人物に対する愛情の深さが感じられて、読後感もよかったです。ハートフルな物語ではないのに、残酷な物語とさえいえるのに、生臭さはなく、せつなさがほんのり残ります。すぐにでも他の作品が読みたくなるくらい、すっかりファンになってしまいましたよ(笑)。

あまり前情報がない状態で読んだ方が面白いのでこの辺にしておきます。
ファンタジー物がよほど嫌いな人ではない限り、楽しめると思います。

ではでは、この辺で。
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by 3minute | 2013-05-06 22:02 | 感想-本

るろうに剣心 カラー版

こんにちは。

NEXUS7で漫画本を読むのに慣れてきたので、ここいらで電子書籍ならでは(?)のデジタル着色されたカラー版を読んでみたくなり、るろうに剣心をダウンロードしてみることに。さくさく読めてあまり暗くならないものが読みたかったのでちょうどいいかなと。

読んでみた感じ、違和感はあまりないです。基本、白黒の漫画に慣れているのでフルカラーは違った感じなのかなと思ってたんですが、色遣いが抑え目で自己主張しすぎてなく、作者の監修を受けているのか、大きくイメージを崩すところはありませんでした。1か所明らかな塗り間違いがあったけど(剣心と縁の髪の色が逆転している)、気になったのはそれくらいかな。おまけで入っている読み切り時代のるろ剣はモノクロのままで、逆に違和感を感じたくらいです(笑)。

それにしても、もう15年ちかく前の作品なのですね。でも、全然古さを感じさせないし、スピード感や爽快感は、さすが人気漫画となるだけあってレベル高いです。内容は文句なし。今読んで思うのは、この漫画は結構微妙なバランスの上に成り立っていたんだなということ。作者は自分なりのテーマを少年漫画の中に盛り込もうと色々努力されているのですが、それをやりすぎると重くて暗くなってしまうので、ところどころ抑制されているんですよね。その綱引きがこの漫画の味になっていると思うんです。

この電子書籍カラー版について残念なのは、コミックス版にはあったおまけコラム(?)がなくなっていたことです。これは寂しい。スラムダンクの完全版でも余白のおまけがなくなっていたけど、せっかくのファンサービスや遊び心なのになぜなくしてしまうのでしょうか。余白のおまけ好き派としては、残しておいてほしいな。コミックス版との差別化を図りたいのかもしれませんが・・。

次はジョジョのカラー版に手を出してみようかな。なんだかんだ言って、週刊少年ジャンプ好きなんだな、僕は(笑)。でも、漫画は青年誌よりも少年誌の方が、大人になった今でも面白いんですよね。漫画に求めているものが昔と変わっていないということか。リアルさよりもドキドキ感やワクワク感みたいな。リアルさは小説の方で楽しんでるしね。

では、この辺で。
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by 3minute | 2013-04-14 00:51 | 感想-本
「ドンテン」って面白い響きですよね。晴天が一番だけど曇り空も悪くない・・かも。こつぶな記事のあつまりです。
by 3minute

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